スフェーン(英:Sphene)は、その名の由来をギリシャ語の「楔(くさび)」に持つとおり、結晶の形が楔型であることからこう呼ばれております。和名では楔石、鉱物名は、チタンを含有することからチタナイトと呼ばれています。石言葉は改革や不変、純粋。主な産地はブラジル、パキスタン、スリランカ、ロシア、マダガスカルなどです。
スフェーンの特徴は、なんといってもその強烈なファイア(光の分散、ディスパーション)です。スフェーンは光を受けると、角度によって様々な色にきらめきます。カットがよく、透明度が高いものほどこのきらめきが強く現れます。
これはスフェーンの光の分散率が0.055と非常に高いためで、強い輝きをもつダイヤモンドの0.044を上回ります。また、屈折率もダイヤモンドに匹敵するほど高く、取り込んだ光が石の内部で複雑に反射し、輝きを生んでいます。
このため、ダイヤモンドをはじめ、ジルコンなどのごく少数の宝石にのみ見られる光沢、金剛光沢(ダイヤモンド光沢)を持つ宝石の一つとして知られています。
更にスフェーンは多色性を持っています。通常、スフェーンの色はイエローからペリドットのようなオリーブグリーンがよく見られますが、角度によってはブラウンやブルーに見えることもあり、七色のきらめきと相まって様々な色を楽しむことができます。
ただし、硬度が5と低く、なかなか整った形にカットすることが難しい宝石です。また、衝撃にも弱いため、ぶつけたりしないよう、取り扱いには注意が必要です。まさに美しさと脆さを併せ持った宝石といえます。
当社では、スフェーンのルース、ジュエリー共に取り揃えております。気になる商品がございましたら、お気軽に各店スタッフまでお問い合わせください。
また、お買い上げいただいたルースを使用した、ジュエリーのセミオーダー/フルオーダーも承っております。ご希望に合わせ、様々なご提案をさせていただきますので、ぜひご相談ください。
スフェーンのリフォーム・オーダーメード事例
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