Before

After


①の続きです。
留める時の注意点です。
留める際に一番注意することは石を割らない・傷つけない事です。
ダイヤモンドとヒスイ(正確にはジェイダイト)を比べた場合
硬度(こうど:引っかきや磨耗に対する強さ)が高いのはダイヤモンドです。
→傷がつきにくい
が、
靭性(じんせい:衝撃や割れに対する強さ)が高いのはヒスイです。
→割れにくい
また、繊維が複雑に絡み合った状態のヒスイに対し、
ダイヤモンドにはある一定の方向に割れやすい性質がありますから
・留めるときに注意するのはダイヤ
・成形・研磨で注意するのはヒスイ
となります。
爪を倒して石を留めるときに割れる可能性はダイヤのほうが高いのです。
では、ヒスイは安心、、、と思って石止め後に爪を成型するためにヤスリや研磨ゴムを
当てると傷つきます。
ですので、作業の手順が変わってきます。
ダイヤモンド:石座にセット→石を留める→爪を成形→研磨
ヒスイ   :石座にセット→爪を成形→石を留める→留めた時の傷取り→研磨
(その他色石)
なので、今回はしっかりと形を作ってから爪を倒しました。
ダイヤであればまず爪を倒した後に成形するためにヤスリ・研磨ゴム・荒めの研磨剤などが当たっても
まず傷はつきません。ダイヤのほうが手間はかからないですね。
やり方はいろいろあると思いますが、ダイヤ(ルビー、サファイアは△)以外は爪は先に成形しておいたほうがいいと思います。

金額です。
・ヒスイ 4本爪 石留め¥12,000
※別途消費税がかかります。

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