Before

After


当社のブログ記事をご覧になり、お問い合わせいただきました。
シャネルのウルトラコレクションリングのサイズ直しのご相談です。加工は横浜店にて担当いたします。

こちらのリングは表面に黒色のセラミックが留められており、通常のカット&溶接による加工を行うことができません。
よって内側を削り、厚みを減らしてサイズを広げる方法を採ることになります。
今回は1号伸ばしをご希望のため、内側を1号分削ってサイズを調整いたします。

この加工を行う上で最も注意すべき事柄は、リングの地金部分の厚みです。
厚みは外観だけでなく、リング自体の強度にも直結する大事な要素。
削りすぎてしまうと、破損の危険性を高めることになります。
また、リングの側面にロゴや文字が入っている場合、こちらへの影響も考慮しなくてはなりません。

加工を行うに際して、セラミックの隙間から地金の厚みを計測したところ、
中石のダイヤモンド付近は1mmほど、他は0.5~0.7mm程度となっておりました。
サイズを1号伸ばすためには、リング内側の全周を0.33mmほど削る必要があります。

今回のリングは、厚みが均一でないため、内周をまったく同じように削ってしまうと、
部分的に地金が薄い箇所が出てきてしまうため、全体のバランスが悪くなってしまいます。
また、側面のブランドの刻印を消してしまわないよう注意する必要があります。
1か所ずつ厚みを計測しながら、少しずつ慎重に作業を進めていきます。

金額です。
【750(K18)ホワイトゴールド・伸ばし 内側削り】

加工費用一式:20,000円
※別途消費税がかかります。

After画像の赤いしるしのとおり、ロゴの下すれすれまで削り、ようやく1号分広がりました。
ただし、地金が薄くなっているため、重いものを持ったり、ぶつけたりしないよう、着用には注意が必要となってきます。

今回のように、通常とは異なる方法でのサイズ直しについても河原宝飾では対応可能な場合がございます。
リングサイズでお困りの方は、まず一度ご相談ください。

※こちらの事例と似た修理リフォームのお問合せの際には、【投稿日】と【タイトル】をスタッフまでお知らせください( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
※修理リフォーム料金は、昨今の地金相場の上昇で過去記事の料金とは変わることがありますので、ご了承ください。